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猫のアトピー性皮膚症候群(好酸球性肉芽腫)

症例は2歳のアメリカンショートヘアーです。

下唇が腫れているとのことで来院されました。身体検査にて、下唇中央にピンク色の腫脹病変が認められました。その他、以前より耳介部の発赤や腫脹、掻痒を繰り返している状態でした。病変部の細胞診検査では、好酸球がやや多めに観察されました。

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診断:猫のアトピー性皮膚症候群

猫のアトピーは頭頚部の痒みや特徴的な臨床所見を示すものから、腹部の脱毛のみ認められる症例などさまざまな所見を示します。また、突発的に痒みを認め急激に掻き壊し、舐め壊しにより皮膚の状態を悪化させることもよくあります。

本症例はその特徴的な症状の一つで好酸球性肉芽腫と呼ばれるものになります。細菌感染が悪化要因となっていることも多いため、治療はステロイド治療と抗生物質を併用し2週間できれいになりました。ヒトや犬と同様、完治するものではなく薬でコントロールしてあげる病気になりますので、以降はステロイドを低用量で隔日投与とし副作用がないレベルまで減量し、再発しないか経過観察を行っていきました。約2年経ちますが多少の痒み症状は出ることはありますが、良好な皮膚の状態をステロイド単独で維持することができています。

低用量のステロイドのみでコントロール出来なければシクロスポリンやオクラシチニブなどの免疫調節薬が必要になることもあります。

 

愛猫ちゃんの顔まわりの痒みや特徴的な皮膚所見が認められたらいつでもご相談ください。よろしくお願いいたします。