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犬の潜在精巣(腹腔内陰睾、停留睾丸)

精巣は胎生期に腎臓直下に発生し、犬では生後30日以上経て陰嚢内に下降します。これは他の動物種より遅く、猫では生後約20日頃です。性成熟の時期になっても陰嚢内に下降していない場合を潜在精巣とよび、遺伝性疾患でもあります。片側性/両側性、また鼠径部皮下または腹腔内で停留します。

(片側皮下、片側腹腔内の症例)

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(両側腹腔内の症例)

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潜在精巣では、陰嚢内より高い温度環境下にあるため、精子形成が行われず精巣のサイズも小さいことが多いです。また、中~高齢犬(5歳を過ぎる頃から)になると精巣腫瘍の発生率も高くなることが知られており、これも異常な高温環境が腫瘍発生の要因と考えられています。

診断は触診や超音波検査にてかくれている精巣がどこにあるかをつきとめます。治療としては、腫瘍化する前に潜在精巣の摘出をすることが推奨されます。

 

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