症例は7歳のMix犬です。どうしても飼い主様を突発的に咬んでしまい、怪我をさせてしまうとのことで来院されました。トレーナーさんをつけたり、行動治療をしてみたりしましたが改善がみられず相談に来られました。
飼い主様とよく相談し、犬歯を短く丸くして、たとえ咬まれても大きな傷をつくらないようにしていく方向をとりました。
生活歯髄切断法とは、咬み癖のひどい犬や猫の犬歯を短く切断し、丸く整えます。切断して露出した歯髄を保護し、歯を生きて使えるように保持する処置を行います。
まずはスケーリングをし歯石をきれいに落とします。オゾン水にて殺菌消毒を実施しました。
犬歯を歯科用ドリルにて切歯の高さと併せて切除していきます。歯髄を処理して止血します。
切断面をボンディングし青色光にて固めます。その後コンポジットレジンをのせ青色光で固めます。さらにレジン表面もボンディング、青色光にて固めていきます。これを上下左右の4本の犬歯で実施します。
最後に表面の凹凸をヤスリで滑らかにして終了です。
愛犬・愛猫ちゃんのことで相談があればなんでもお気軽にお声掛けください。よろしくお願いいたします。