今回はわんちゃん、ねこちゃんでみられる色々な尿結晶を紹介したいと思います。肉眼的に確認できる結石ではなく、顕微鏡レベルの結晶になります。排尿障害やおもらしの原因になったりします。
【ストラバイト結晶】
細菌性の膀胱炎と同時に認められたり、尿の性状がアルカリ性に偏っていると出現しやすいです。肉食獣である犬や猫でも野菜類を多く摂取している場合にアルカリ尿となことが多いです。臨床的に一番多く認められます。
【シュウ酸カルシウム結晶】
尿の性状が酸性に偏っていると出現しやすいです。結石まで成長すると溶かすことができないので要注意です。
【尿酸アンモニウム】
ダルメシアンやブルドッグなどの遺伝的なプリン体の代謝異常を持つ犬種や、特殊な肝疾患(門脈体循環シャント、肝硬変など)で出現することがあります。
排尿に異常がある場合はもちろんですが、異常が認められなくても健康診断の一つとして尿検査は定期的に行なうことが奨められます。
気になることがあれば何でもお気軽にご相談下さい。よろしくお願い致します!!