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子宮蓄膿症と膀胱結石摘出

症例は15歳のパピヨンです。

数か月前から発情のようなものがずっと続いており、数日前に大量のおりものが出たとの主訴で来院されました。昨日から食欲や元気も落ちており、吐き気も出ていました。また、以前よりおしっこが出づらいようで、排尿時に痛がったりする様子もあるとのことでした。

各種検査にて、子宮蓄膿症と膀胱結石が見つかりました。

高齢ではありますが手術が必要です。飼い主様としっかり話し合い、十分麻酔に注意を払い、手術を実施していきました。卵巣・蓄膿子宮の全摘出、および膀胱結石摘出を行いました。重度に充血・炎症を起こした子宮が確認されました。内部は血膿が溜まっており重度の細菌感染を起こしていました。結石は1㎝大のものが2個摘出できました。

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術後は点滴・注射によるサポートと膀胱に負担をかけないよう尿道カテーテルを2日間入れっぱなしにして管理していきました。高齢なので術後の管理には細心の注意を払っていきました。3日目にはカテーテルを抜き、自力で排尿もできるようになり、院内をスタスタ歩けるくらい元気になりました。院内では緊張もあって食べないのもあり、仮退院をしました。

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仮退院して2‐3日は注射や点滴に通いました。その後、徐々に食べるようになり、10日後には食欲も元気も戻りました。おしっこもとてもスムーズに出るようになり、本人も楽そうとのことでした。

 

今回の症例は高齢の子宮蓄膿症でした。何歳になってもこの病気の発症リスクは高いですね。予防的な避妊手術は早期に推奨されます。また、膀胱結石に関して一緒に手術するかは迷いました。しかし飼い主様とのお話の中で、愛犬が排尿時の疼痛やストレスを感じていそうだったため、手術時の状況をみながら多少のリスクは伴いますが同時に摘出を行っていきました。

これからの生活の質を上げるために、ストレスのない生活を送っていくために、結石摘出は正解だった思います。まだまだ元気に長生きしましょう!!変わったこと気になることがあれば何でもご相談ください!全力でサポートさせていただきます。