症例は11歳のマンチカンです。数日前に気付いた、背中にできものがあるとのことで来院されました。
身体検査にて、頚部皮膚に2カ所、ピンクの乳頭状腫瘤(4~5mm大)が認められました。
細胞診検査にて、異型性の少ない核と網目状の細胞質を有する細胞のシート状集塊が確認されました。
臨床診断：皮脂腺腫（良性病変）を第一に考える。
確定診断には切除しての病理検査となりますが、状況的には高齢動物でよくみる良性の病変です。少しずつは大きくなるが残しといても大丈夫なものですので、経過観察としました。皮膚腫瘤はある程度の方向付けを行い飼い主様と治療の相談をしていきます。小さいうちに診断することがとても大事です。
愛犬・愛猫ちゃんに気になるできものを見つけたら、いつでもご相談ください。よろしくお願いいたします。