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犬の子宮蓄膿症

症例は7歳の未避妊雌チワワです。3週間前から陰部より出血が続いており、1週間前辺りから元気と食欲が落ちてきたとのことで来院されました。

身体検査にて、陰部からの血膿排出が認められ、重度の細菌感染が示唆されました。血液検査では白血球の上昇や血小板の低下、CRPの上昇など全身性の炎症・感染所見が認められました。また、超音波検査では、腫大蓄膿した子宮を疑わせる所見が認められました。

臨床診断:子宮蓄膿症、SIRS

 

経過が長く一般状態が落ちている状態です。まずやることは根本原因となっている感染床である子宮を摘出することです。麻酔に十分注意しながら、卵巣・蓄膿子宮の摘出を実施していきました。子宮は充血しパンパンに腫大しており、いつ破裂してもおかしくない状態でした。

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出入りする血管をしっかり結紮し、摘出後は出血が無いことを確認しました。子宮内には大量の膿が貯留しており、平行して進めておいた感受性検査では抗生剤の効きづらい耐性を持った桿菌が繁殖していました。

 

術後は抗生剤や鎮痛剤、血栓予防薬などできる限り回復をサポートする薬を使っていきます。貧血や血小板、蛋白質やCRPが改善し始めたのを確認し、本人の状態も元気と食欲が回復してきたことを確認し退院としました。しばらくは抗生剤をしっかり使っていきました。

10日後の抜糸時には、状態も戻り術創もキレイに治癒していました。スムーズに回復できて本当に良かったです。子宮蓄膿症は治療が遅れると命に関わる緊急疾患です!!

 

愛犬・愛猫ちゃんに気になる症状がみられたら何でもご相談ください。よろしくお願いいたします。