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症例紹介 犬の椎間板ヘルニア(外科治療)

症例は10歳のMix犬(ダックスフンド✕シーズー)です。

急にギャンと鳴いて後ろ脚が立たなくなったとのことで来院されました。身体検査にて、両後肢の完全な麻痺状態で力が全く入らず、自分で動かすことができない状態でした。かろうじて痛みの反射は残っていました。

椎間板ヘルニアのグレードⅣ/Ⅴと診断しました。数日間の内科治療を行いましたが全く改善が認められませんでしたので、MRI検査および手術を行っていくこととなりました。MRI検査は病変部の特定と確定診断のために行っていきます。胸椎13番目と腰椎1番目の椎間板物質が顕著に飛び出しており、脊髄を重度に圧迫しているとの結果でした。

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手術は片側椎弓切除術および突出椎間板物質の除去を実施しました。脊髄を圧迫しているものを取り除き、脊髄にかかる圧力を少なくするという目的です。今回は大量の椎間板物質が摘出でき、脊髄はかなりフリーな状態にもどりました。

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DSCN9302(←摘出した椎間板物質です。)

 

術後は自宅で焦らずゆっくりリハビリを頑張ってもらいました。手術から約2週間で起立および数歩だが歩けるようになってきました。術後1ヶ月でふらつきはあるがだいぶ歩けるようになりました。術後4か月では公園で走れるようになるまで回復しました。

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トリミングにも来ていただき、元気な姿を見せてくれています。とっても良いお顔してますね!!

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今回の症例は重度の椎間板ヘルニアで手術が必要なものでした。早期に脊髄への減圧手術ができたこと、飼い主様が協力してリハビリを頑張ってくれたことが歩行改善につながったと思われます。

これからも元気に楽しく過ごしてください!!何か変わったことがあればいつでもご相談ください。よろしくお願いします。