DSCN8659

巨大精巣腫瘍

症例は12歳のトイプードルです。股のところに巨大な腫瘤があり、年齢や糖尿病などの既往があるため経過観察をされていた症例です。

当院初診時の検査にて、左右の巨大化した精巣腫瘍が確認されました。

DSCN8659  DSCN8661

糖尿病はありましたが、インスリン治療により状態は安定していたため、麻酔に十分注意を払い、外科的摘出を実施していきました。精巣は腫瘍化していたため、総鞘膜といった膜につつまれたまま摘出していきました。

DSCN8664  DSCN8665

DSCN8666  DSCN8672

摘出した組織は左7㎝大、右は13㎝大でした。

(術前)                                                             DSCN8662

(術後)

DSCN8669

腫瘍がなくなり、お腹はかなりスッキリしました。術後翌日には元気も食欲もあり、退院できました。

 

病理検査結果は、悪性のセミノーマ(精上皮腫)でした。病変がかなり大型化し、精巣全体に腫瘍組織が広がっておりステージとしては後期に入るものでした。今後は要注意で経過観察していくこととなります。

変わったことがあればいつでもご相談ください。よろしくお願いします。