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症例紹介 胆嚢内のできもの

症例は10歳のパピヨンです。

以前より肝酵素の上昇があり経過観察となっていたようです。当院での血液検査でも軽度の肝酵素上昇が認められ、さらに超音波検査にて胆嚢壁より肉様の腫瘤がボコボコと確認されました。

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飼い主様と相談し、早期に外科的摘出を実施していきました。胆嚢は肝臓の間に位置し、肝臓から丁寧にゆっくり綿棒などを使用し剥がしていきます。肉眼的には超音波所見と同様、胆嚢壁から発生する肉様の腫瘤が確認されました。腫瘤ごと胆嚢を摘出し、出血がないことを確認し終了としました。

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病理検査結果は、”胆嚢壁から発生する平滑筋腫”という珍しい腫瘍でした。この腫瘍はゆっくり大型化し、周囲の組織を圧迫して症状を引き起こすことがあります。放っておけば腫瘍により胆嚢が破れ、胆汁がお腹の中に漏れてしまい、重篤な状態になる危険性もありました。良性のもので、転移することはなく、完全切除もできているため、完全治癒が期待されます。

 

入院は2泊で帰れました。その後の経過も順調で抜糸時には元気な姿をみせてくれました。

手術から約3か月経ちますが肝酵素の上昇も落ち着き、健康に生活しています!!先日トリミングにも来ていただきました!!

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今回の症例は、症状が出る前に早期に外科的摘出を実施したことでスムーズな治療、そして完治ができたと思われます。早期発見・早期治療が重要ですね。変わったことがあればいつでもご相談ください。よろしくお願いします。