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犬のチェリーアイ

症例は4か月齢のチワワです。他院にてチェリーアイと言われて目薬もらっているが嫌がってつけれない、とのことで来院されました。

身体検査にて、左眼の瞬膜腺脱出が認められました。

[整復前]

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点眼麻酔後、綿棒を用いて脱出している瞬膜腺を正常な位置に戻しました。

[整復後]

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診断:左眼のチェリーアイ

瞬膜腺脱出は見た目からチェリーアイと呼ばれます。用手にて一時的に戻すことはできますが、脱出している時間が長いと炎症を起こし癖になっており、再脱出することが多いです。

本症例も何度か用手にて整復し、一時的には脱出していない状態がつくれますが、1ヶ月程度で元に戻ってしまう状態でした。体がまだ小さかったため6-7か月齢になるまで待ち、避妊手術のタイミングでチェリーアイも一緒に外科的に整復していきました。

 

外科手術の方法として、当院では瞬膜腺を反転しないように周囲組織を逢着して埋め込む”ポケット法”を行っています。この方法の良い点は術後の涙の量が維持される点です。

脱出している瞬膜腺を確認し、正常な解剖を把握します。

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瞬膜腺周囲の組織に小切開を加え、切開した部分を瞬膜腺を埋め込む形で連続縫合していきました。

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術後の腫れがひけばきれいに整復されているのが分かります。12日後の再診時の画像です。

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経過は良好です!!術後約3年経ちますが再発なく過ごせています。

チェリーアイは目薬のみで治るものではありません。用手整復+点眼で運よく安定化する場合もありますが、多くは外科的な整復が必要となります。愛犬・愛猫ちゃんの眼に違和感があればなんでもお気軽にご相談ください。よろしくお願いいたします!