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症例紹介 犬の直腸リンパ腫

症例は3歳の♂のダックスフンドです。

約1年ほど前に直腸に発生したリンパ腫と診断され、抗がん剤やステロイド、抗生物質で維持されていた症例です。

血便が出始めて、直腸検査にて約3-4cm入ったところにドロップ状の1cm大のできものが触知されたため外科的摘出を実施していきました。直腸の粘膜を引き出して切除する直腸粘膜プルスルー術を行っていきました。

(術前)

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粘膜壁をしっかり引き出し、腫瘍部分をきれいに取り切っていきました。切除した粘膜と支持して残していた直腸側とを縫い合わせ終了となります。牽引して処置をしているため支持していた糸を切れば自然と肛門の中に吸い込まれます。

(術後)

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術後は2日の入院で退院できました。

 

病理検査および免疫染色の結果は、直腸の形質芽細胞性リンパ腫でした。外科マージンはクリアーでしたが全身の精査を含めた経過観察が必要となります。

犬のリンパ腫は人で言う白血病に似た悪性の血液癌のようなもので、基本的に完治しない腫瘍の一つです。抗がん剤を使うことで寛解状態を維持していくことになります。

 

本症例は術後注意しながら経過観察を続け、半年以上(発症から約2年)経ちますが再発なく良好に経過しています。元気食欲問題なく、下痢や血便なども消失しています。抗がん剤に関しても徐々に使用間隔を延ばし、現在は2ヶ月に1回のペースまで減らすことが出来ています。

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変わったこと気になることがあればいつでもご相談ください!!

よろしくお願いいたします。