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症例紹介 犬の会陰ヘルニア⑥

症例は12歳の未去勢オスのダックスフンドです。

お尻の左側が腫れており、うんちが出づらいとの主訴で来院されました。身体検査、直腸検査、およびレントゲン検査より肛門左側の会陰部に大量の便塊が貯留していました。

診断:左側会陰ヘルニア

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会陰ヘルニアは未去勢♂の犬に多く発症し、肛門周りの筋肉が男性ホルモンの影響により脆弱化し、お腹の中の臓器が肛門脇にとび出して来ることでいろいろな症状を引き起こします。今回の症例は腸管の蛇行と脂肪の突出のみであったため重篤な症状は起こしていませんでした。放っておくと命に関わる状態も引き起こしかねないため外科的整復を実施していきました。

 

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肛門周囲には肛門括約筋や肛門挙筋、尾骨筋、内閉鎖筋などの筋肉があります。筋肉の萎縮が激しくヘルニアスペースはとても広がっておりここに糞便が大量にたまってしまう状態であったと推測されました。ポリプロピレンメッシュを使用し、筋肉や骨膜、仙結節靱帯などとしっかり縫合していきます。

最後に去勢手術を実施して終了としました。

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術後の状態は特に問題なく、その日の夜からご飯はしっかり食べれました。次の日には元気に退院しました。

 

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2週間後の抜糸の際には排尿排便特に問題なく出来ているとのことでした。ヘルニアの整復もきれいです!!

 

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排尿排便のストレスはとても大きいものです!早期に整復していくことで重症化するのを防ぐとともにストレスからの解放にもつながります。

愛犬愛猫に気になることがあれば何でもご相談ください。よろしくお願いいたします。