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症例紹介 犬の胆嚢粘液嚢腫

症例は13歳の柴犬です。

3-4か前からの元気食欲の低下、嘔吐を主訴に来院されました。身体検査にて、腹部の疼痛および顕著な黄疸が認められました。各種臨床検査にて、拡張した胆嚢と粘液嚢腫様所見が認められました。

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診断は、胆嚢粘液嚢腫および閉塞性黄疸です。放っておくと胆嚢が破裂しお腹の中に強い炎症(腹膜炎)を起こし、命にかかわってくる状態になるため、緊急的に手術を実施していきました。

 

胆嚢はパンパンに腫大し、胆嚢壁は薄くなっており、いつ破裂してもおかしくない状況でした。肝右葉と胆嚢の癒着が激しかったですが、丁寧に胆嚢を分離していき摘出しました。胆管の開通を確認し、出血がないこと・血圧が安定していることを確認し閉腹しました。

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摘出した胆嚢内には大量のゼリー状に変性した固形物が確認されました。これでは細い胆管の中を流れていくはずがありません。(正常な胆汁は黄色い液体です。)

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術後は順調に回復していき、術後3日目には退院できました。

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術後14日後の抜糸時にはすっかり元気な姿を見せてくれました。

病理検査はやはり胆嚢粘液嚢腫および、胆管炎でした。腫瘍性変化はありませんでしたので、定期的な検診は続けていきますが再発などのリスクはないということになります。

 

胆嚢粘液嚢腫は破裂する前であれば高い救命率で治療することができます。発見されたのであれば早急に外科的手術が検討されます。今回の症例も早めに対応することができたためスムーズな回復が得られたと思います。

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変わったことがあればいつでもご相談ください!!よろしくお願いいたします。