症例は10歳のMix犬(ダックスフンド×チワワ)です。
おしりのとこが膨らんでいて、うんちがしづらそうとのことで来院されました。触診、直腸検査、レントゲン検査やエコー検査にて会陰ヘルニアと診断しました。
骨盤よりも外に便塊が貯留しているのが確認できます。
会陰ヘルニアはダックスフンドやコーギーなどの未去勢雄に比較的多く認められます。手術による整復が必要になります。去勢によりその発生はかなり抑えられるため、若齢期の去勢手術が予防になります!!
本症例は手術により会陰ヘルニア整復を行いました。両側性に発生していたため左右とも整復を行いました。右側からは、本来お腹の中に位置する前立腺が飛び出してきていました。周囲組織からの癒着を剥がし、前立腺は正常な位置に戻します。その後、ヘルニア孔を筋肉や骨膜、仙結節靭帯を使って塞いできます。
手術によりおしりのふくらみはきれいに整復されました。手術後の便の出方も問題ありませんでした。
次の日には元気も食欲もあり退院できました。
その後も良好に経過しており、再発なく快適に生活しています。
レントゲン検査でも特に異常はありませんでした。
まだまだ10歳!ストレスなく、元気に楽しく生活できるようにサポートさせて頂きます。
何か困ったことがあればいつでもご相談ください。よろしくお願いいたします!!