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症例紹介 犬の子宮蓄膿症(破裂)

症例は7歳のチワワです。

元気食欲の低下、吐き気、およびお腹が張っているとのことで来院されました。各種検査にて、顕著な炎症所見と体温の上昇、および子宮の拡張・蓄膿を認めました。陰部からの排液はなく”閉塞型の子宮蓄膿症”と診断しました。

閉塞型の場合は開放型と比べ重篤化しやすく、子宮内に溜まった膿(細菌)が外に排出されずお腹の中でパンパンに溜まり、最終的には子宮が破裂し菌が体内にばらまかれ多臓器不全や敗血症といった命にかかわる状態になってしまいます。早急に手術が必要です。

 

本症例も早急に手術を実施していきました。実際にお腹を開けてみると顕著に腫大した子宮で一部破裂が認められ、子宮内の膿がお腹の中に漏れ出していました。左右の卵巣と蓄膿した子宮を摘出し、滅菌生理食塩水にてできる限りきれいにおなかの中を洗浄していきます。摘出した子宮は広げてみると30㎝以上になっていました。

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(子宮角の部分から黄色い膿が漏出しています。)

 

手術の後はしっかり抗生剤を使用し、状態の改善をサポートするために点滴を行っていきます。順調に回復していき、手術後3日目には元気食欲も出て退院できました。退院してからも特に問題なく、10日後の抜糸の際には元気な姿を見せてくれました。

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今回の症例は、子宮蓄膿症閉塞型の腹腔内破裂という重症化してもおかしくない症例でしたが、飼い主様が異変に気付きすぐに連れてきていただき、破裂して間もない段階で手術・治療ができたことがスムーズな治療につながったと思われます。

変わったこと気になることがあればいつでもご相談ください。よろしくお願いします。