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犬の腹壁ヘルニア

犬の腹壁ヘルニアとは、お腹を内張している腹膜の欠損孔から腹腔内の脂肪や臓器が飛び出している状態をいいます。先天的なものや手術の合併症などが原因で起こります。飛び出しているものが腸管などの臓器であった場合には緊急性が高くなることもあります。

本症例は他院にて避妊手術をした後から膨れ始めて、1つだったのが最近2つになったとのことでした。

(頭側←) DSCN4151 (→尾側)

治療は手術による整復と腹膜の閉鎖です。ヘルニアしているものは腹腔内の脂肪のみでした。丁寧に周囲をトリミングし、瘢痕化した腹膜を新鮮創にして縫合し閉鎖します。

特に大きな問題はなく2週間後にはきれいに治癒していました。

気になることがあればいつでもご相談ください。よろしくお願いします。