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猫の歯周病

症例は18歳の高齢の猫ちゃんです。口が痛くて食欲がないとのことで来院されました。

口腔内の検診にて、歯石の付着と歯肉の炎症が同部位に一致して認められました。

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診断:歯周病

原因は歯垢や歯石の中の細菌であり、細菌が直接作用したり、細菌が出す毒素により歯肉が炎症を起こすといわれています。なので、歯石などの汚れと一致して歯肉が発赤・腫脹を起こします(=歯肉炎)。放っておくと炎症は深いところへ進行し、歯槽骨をおかし歯周ポケットを形成します。歯周ポケットには膿が溜まり強い口臭がするようになり、わずかな刺激で出血や疼痛を引き起こすようになります。

治療は抜歯やスケーリングなどの麻酔下での処置が必要になります。本症例も骨がおかされている歯の抜歯と残った歯のスケーリングを実施していきました。

 

高齢での処置にはなりましたが幸い特に問題なく、処置後には痛みが取れてしっかり食べれるようになりました。そして、これからきれいになった歯を守っていくために日常的なデンタルケアが予防として重要となります。歯ブラシやデンタルシート、デンタルガム、デンタルスナックなど、ご家族とその子に合った手段を無理なく続けられるように相談していければと思います。

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愛犬・愛猫ちゃんの歯の汚れや口のにおいが気になったらお気軽にご相談ください。よろしくお願いいたします。