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犬のぶどう膜炎

症例は12歳の去勢済み♂Mix犬です。朝は大丈夫だったが、お昼から急に目がしょぼしょぼしてきたとのことで来院されました。食欲はいつも通りで一般状態は正常とのことでした。

身体検査にて、聴診や触診では特に異常所見は認められませんでした。体表のリンパ節も正常です。

眼科検査を実施ししていきました。両眼ともに顕著な充血、羞明(しょぼつき)、前房フレアが認められました。角膜表面には傷はなく、眼圧も正常でした。縮瞳状態で前房へのフィブリン(炎症産物)の析出も認められました。スリットランプ検査にて前房内が白く濁っているのが分かります(=前房フレア)。

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眼の超音波検査を実施しましたが、虹彩部分の腫脹所見、および水晶体部分の核硬化所見がある以外大きな異常は認められませんでした。

〔右眼〕

ETOU AGASI2

〔左眼〕

ETOU AGASI4

念のために腹部の超音波検査と尿検査も実施しし、腫瘍や細菌感染がないか確認しました。特に異常所見は認められませんでした。

 

診断:両眼の前部ぶどう膜炎

原因は不明ですが、一般状態に問題はなく、眼だけの症状と考えられたため、ステロイドの点眼と内服薬を使用していきました。

4日後の再診時には前房フレアはなく、充血も羞明も治まっていました。その後1週間点眼だけにして経過を見ましたが再発なく良好に治癒していきました。

 

本症例は原因が不明のぶどう膜炎でしたが、二次的な病態も多いためしっかり除外診断することが大事だと思います。眼の症状で気になることがあればいつでもお気軽にご相談ください。

よろしくお願いいたします。