症例は13歳のチワワちゃんです。
まぶたの黒いできものが大きくなっているとの主訴で来院されました。身体検査にて左上眼瞼中央に大きさ２mm大の黒色腫瘤が認められました。
黒色の腫瘤は悪性腫瘍の可能性も多いため早期の切除を実施していきました。
腫瘤をしっかり取り切れるように眼瞼をV字に切開・切除し、縫合していきます。縫合の際には糸が角膜に接しないように注意します。
約2週間はエリザベスカラーを装着して、引っ掻いて糸が切れないように管理していきます。
病理検査：皮膚の悪性黒色腫（メラノーマ）、マージンクリアー
メラノーマはメラノサイト由来の悪性腫瘍です。完全切除されていますが、リンパ節や肺への転移が出てこないか定期的な検診を行っていく必要があります。
術後2ヶ月頃のお写真です。違和感なくきれいに治癒されました！！
本症例は眼瞼皮膚に発生するメラノーマという悪性腫瘍でしたが、飼い主様の早期発見、対処により大きくなる前に完全切除され、スムーズに治療が行えたと考えられます。定期的な経過観察は必要ですが良好な予後が期待できます！！
愛犬・愛猫ちゃんに変わったことがあればいつでもご相談ください。よろしくお願い致します！