症例は1歳のトイプードルです。
右前足をつけずぶらぶらしているとのことで来院されました。
約30-40cmの段差から遊んでてて変な落ち方をしたとのことでした。身体検査およびレントゲン検査にて手首より1cmくらいのとこで橈骨・尺骨の骨折が認められました。
診断:右前肢橈尺骨骨折
このままでは歩けなくなってしまうので手術をおこなっていきました。ロッキングプレートという特殊なプレートにて骨の整復固定を実施しました。かなり骨自体が細く骨折部も先端部であったためプレートを2重にして縦と横方向よりスクリュー固定していきました。
術後のレントゲンにて骨折部がきれいに整復されているのを確認し終了としました。
退院後の経過も順調です。2週間後の抜糸時にはしっかり着地し歩いている様子が確認できました。レントゲンでも問題なしです。
保護してあったバンテージも除去し、少しずつ運動負荷をかけてもらいます。
骨折は小型犬には注意をしていてもふとした拍子に起こりえるものです。骨折は放っておくと骨が変に固まり歩けなくなってしまいます。早めに整復するのが何より重要となります!!
変わったことがあればいつでもご相談ください。よろしくお願いいたします。