2016-06-24 13.41.16

症例紹介 犬の胆嚢粘液嚢腫①

10歳のミニチュアダックスフンドの症例です。

ここ1年で急に太ってきて、ダイエットフード食べているが全然痩せないとのことで来院されました。各種検査にて、甲状腺機能低下症、およびそれに続発したと考えられる胆嚢粘液嚢腫がみつかりました。

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胆嚢粘液嚢腫は胆嚢内の消化液がゼリー状に変性し、流れが悪くなることで肝臓などに障害を起こしていく疾患です。治療が遅れると破裂して命にかかわることもあります。本症例は飼い主様が違和感を持ち早期に発見できたため、リスクも最小限で外科的に切除することで完治ができました。

現在は甲状腺機能低下症の治療を継続しつつ、ダイエットに励んでもらっています。治療がうまくいくかは何よりも早期発見早期治療です。大事な家族(わんちゃん、ねこちゃん)に少しでも違和感を抱いたらいつでもお気軽にご相談ください。