今回は、当院で使用している猫の3種混合ワクチン「ピュアバックスRCP」の紹介をします。猫伝染性鼻気管炎ウイルス(ヘルペスウイルス)と猫汎血球減少症ウイルス(パルボウイルス)に対してはもちろん、弱毒だけでなく強毒全身性猫カリシウイルスに対しても効果の高いワクチンです！！
〇ピュアバックスRCP（3種混合）
～安全性にこだわって開発された、猫にやさしいワクチンです～
ピュアバックスRCP３つの特徴
- 副作用が出にくい！
ノンアジュバントワクチンなので、接種部位の痛みや腫れ、炎症を抑えて線維肉腫のリスクを軽減します。
- 猫カリシウイルス2株組み合わせています！
2種類の株を組み合わせることにより、変異しやすい猫カリシウイルスにも対応できます。
- 強毒全身性猫カリシウイルスに対応した国内唯一のワクチンです！
他のワクチンでは予防が難しいです。
【強毒全身性猫カリシウイルスとは？】
従来の猫カリシウイルス感染症に比べて、症状が非常に重篤で、致死率も半数以上と非常に高いものです。また、子猫より成猫がかかった方がより重篤になるといわれています。
〈強毒全身性猫カリシウイルスの症状〉
・呼吸困難・肺炎・発熱・皮下浮腫・口腔内、足の潰瘍 などが挙げられます。
↑舌の潰瘍 ↑口腔後部口内炎
しっかり猫の健康を考えてつくられたワクチンになります。定期的な接種により感染している子でも症状の緩和につながっていきます。多頭飼育の個体や屋外に遊びに行く個体には特に奨められます。
いつどこでかかるか分からない感染症。大切な愛猫ちゃんと長く一緒に健康に過ごすために定期的なワクチン接種・健康診断を行なっていきましょう。気になることがあれば何でもお気軽にスタッフにお声かけください。