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犬の脾臓の異常からくる貧血

症例は14歳のトイプードルです。元気食欲の低下を主訴に来院されました。

各種検査にて、再生性の貧血と脾臓にできものがみつかりました。高齢ではありますが貧血の根本原因解決のため、脾臓の外科的摘出を実施しました。病理検査にて脾臓のできもの自体は良性のものでありましたが、一部で出血性梗塞が認められました。

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脾臓のできものは良性・悪性どちらでも血管がもろくなっており、ふとした拍子にお腹の中で破裂および出血を起こし、時に命を脅かす危険性をひめています。今回の症例は飼い主様が愛犬の異変に気付き、早急に対応できたので治療がうまくいったと思います。

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現在は貧血の数値も正常まで回復しており、食欲や元気も以前のように戻りましたとお言葉頂いております。わんちゃんの加齢のスピードは私たちヒトの4倍と言われております。病気の早期発見のために一般的な健康診断は半年~1年に1回が推奨されます。

大切なご家族であるわんちゃん・ねこちゃんの健康をいつでもサポートできるよう努めていきます。いつでもお気軽にご相談ください!