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犬の子宮および乳腺のできもの

症例は10歳未避妊の雌、キャバリアキングチャールズスパニエルです。

持続的な陰部からの出血を主訴に来院されました。元気や食欲はありましたが、食べているのに太らず痩せている状態でした。各種検査にて乳腺部に大きさ2㎜大の複数のできものと、子宮部に大きさ3㎝大の腫大部が認められました。

飼い主様と相談し完治を目指して外科的手術を実施していきました。

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卵巣と子宮の全摘出、および乳腺腫瘍の摘出を実施しました。病理組織検査の結果は、子宮の腫大部はホルモン反応性の良性もので、乳腺部のできものは良性のものでしたがその中にできものを作らない小さながんの病変が隠れていたとのことでした。すべて完全に切除されており問題なしとのことです。

術後は順調に回復し、体重も順調に増え元気に過ごしています!!

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体に異常があると複雑な問題が絡み合ってどんなに食べても痩せていってしまうということが起こります。しっかりと異常を把握してそれに対して適切な治療を施すことでまた健康な体に戻してあげることができます。

今回の症例は子宮の異常とともに乳腺の異常もクリアーにできたことが何よりもよかったと思います。がんを小さいうちに排除することができたことは偶然ではありますが、見えているできものの切除範囲をしっかり確保していたことが功を奏したと思います。

 

これからも早期発見・早期治療を飼い主様と協力しながら心がけていきたいと思います。愛犬・愛猫のからだに気になるできものを見つけた時はいつでもご相談ください!!