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犬のひも状異物

症例は10歳のジャックラッセルテリアです。数時間前に麻でできたキッチンマットのほつれを食べてしまったとのことで来院されました。吐き気がではじめ、震えて元気がなくなってきているとのことでした。身体検査では明らかな腹部痛を示していました。

各種検査にて、胃および腸管内のひも状異物が疑われました。待ってる余裕はないため緊急で手術を実施していきました。胃~十二指腸~空腸辺りまで麻のひもがずっと続いており腸管はアコーディオン状によじれ、重度の炎症を起こしていました。胃および腸管に小切開を加え中のひも状異物を摘出していきました。

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術後はしっかり点滴をし、体力が落ちないようにサポートしていきます。入院4日目には食欲元気ともに順調に回復し、元気に退院できました。その後の経過も良好です。

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ひも状の異物は放っておくと腸管が壊死し、穴が開き、激しい腹膜炎を起こし、場合によっては命にかかわるとても恐いものです。今回は、愛犬が異物を食べてしまったと飼い主様がしっかり認識し、状態が悪くなっていると判断して病院へお連れ頂いたき、すぐに対処ができたので順調に回復していけたと考えられます。

まだまだ10歳なので今後も元気に過ごしていけるようしっかりサポートしていきます。気になることがあれば何でも相談してください!!