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犬の子宮の異常からくる貧血

症例は9歳雌のボストンテリアです。

健康診断にて慢性化した貧血が認められ、超音波検査にて子宮の異常が疑われました。全身麻酔下で卵巣および子宮の全摘出を実施しました。摘出した子宮の内部は真っ赤に腫れており、病理検査ではびまん性の出血が認められました。ホルモンバランスの乱れからくるものと考えられます。

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本症例は術後2週間で貧血はきれいに改善しました。飼い主様が毎年春の健康診断をつづられていたため、早い段階で異常がみつかり、早い段階で治療ができました。定期的な健康診断は重要ですね!!

また高齢なわんちゃんで、避妊手術をしていない子の約5~6割が卵巣・子宮・乳腺の病気に将来かかってしまうといわれています。中には治療が遅れると命にかかわる病気もあります。若い健康なうちに予防的に手術をすることで病気のリスクが格段に減らせます。

避妊手術について不安なことがあればいつでもご相談ください!安全面を第一に考えて手術を実施していきます。